今回は一本の映画がどの様に上映されるのかをご紹介したいと思います。
今日は前篇ということで、プリントの到着から繋ぎまでを綴っていきます。
さて、皆さんはどんな形でプリントが届くのかご想像できますでしょうか?

このようなコンテナと呼ばれる革製のバッグに入って来ます。
実は、プリントが入っている状態だと結構重く、初めて持った人は
確実に「ウッ」と声を出してしまいます。

中身はこんな感じです。一般的にはだいたい6・7缶ぐらいでしょうか。
ちなみにこれは『アンパンマン』です。自分が見た最高の缶数は
『ウエスト・サイド物語』の11缶です。

缶を開けると、プリントがこの様な状態で入っています。
これで、だいたい20分ぐらいの尺です。

これは、リワインダーと呼ばれるものです。これを使ってプリントを
繋ぐ作業をします。左右にある車輪みたいなの(左側は見えますか?)がリールです。
左の小リールから右の大リールへ巻いていきます。

小リールに先ほどの一缶分のプリントを装着しました。

プリントの前後には、このように「ヘッド」+「カウント」と「テイル」が付いています。
「カウント」は11・10・9・8・・・と文字通りカウントが焼かれているプリントです。「ヘッド」と「テイル」には本編のプリントを保護する役割があります。

この写真だと見えづらいですが、プリントの手前が黒くなってます。
この部分に紫の線が2本入ってますが、ここがサントラです。
また、一コマ一コマの間隔や幅でシネスコやビスタなどのサイズも分かります。
ちなみに、一秒が24コマで撮影時に24コマ以上の速さで撮るとスローモーション、
それ以下で撮るとファストモーションです。

これは、繋ぐ際に使用するものです。マジックやはさみ、マーカーはお馴染みですが、
で〜んとしているのは、スプライサーと呼ばれるものです。
これで、プリントを繋いだり切ったりできます。繋ぐのはスプライシング・テープを
使います。パッと見はセロハンテープみたいですが、似て非なるものです。

このようにセットしたら、テープを繋ぎ目に貼ります。
そしたら、ガチャンと抑えます。これを両面(裏面は中心をずらし)行うと
プリントは繋がります。細かい事は他にもありますが、基本は全プリントをこのように繋いで一つにします。

これが完成形です。ロードショーで複数回数一日に上映する時や
120分を超える作品は前後半に分けます。また、前半の頭に予告を付けて完成です。
これが大まかな繋ぐ作業です。次回はこれを映写機に設置してみたいと
思います。