2008年04月02日

人生を豊かにするもの

眠りメイン1.jpg

本日は、『いつか眠りにつく前に』をご紹介します。


人生最期に、あなたは誰の名前を呼びますか。

二人の娘に見守られながら、病床に伏せるアン。
混濁する意識の中、彼女は“ハリス”という男性の名前を呼ぶのだが、
娘たちには初めて耳にする名前であった。
「ハリスと私がバディを殺したの」続いたアンの言葉に驚く娘たち。
アンが過ちの記憶とともに封印してきた40年前の記憶が静かに甦ってくる・・・。




この作品、ご存じの方も多いかと思いますが、
ヴァネッサ・レッドグレイヴ×ナターシャ・リチャードソン、
メリル・ストリープ×メイミー・ガマーと、二組の親子が共演しています。
それだけでも十分話題になる作品ですが、その事実を差し引いたとしても
重厚で美しく、映画作品として申し分のない出来になってます。

過去のあやまち。それは記憶の奥深くに封印しておきたい。
しかし、何よりも鮮明に甦ってくる記憶でもあります。
人生を進めていく過程に於いて、正しい事だけを選択していくことはできないもの。

そのあやまちを如何に消化していくのか。
それをきっかけにどの様に人生を豊かにしていくのか。
そして、どう伝えていくのか・・・。

最期には、その時には気付かなかったことが
やがて当時よりも鮮明に見えてくるのかもしれません。

過去、現在そして未来が繋がっていく。それは必然か偶然か、
美しいロードアイランド州の景色と誰一人見劣りしないキャストが
一人一人の人生に答えを出すきっかけを与えてくれると思います。



私の大好きな作品、『マグノリア』がふと頭をよぎったのですが、
人生を語る映画として同線上にある気がします。

最後に、豪華キャストにしてヴァネッサ・レッドグレイヴと
エイミー・ガマーの演技は見事でした。
しかし、女優陣が目立ちがちなこの作品のなか、
私はバディ役のヒュー・ダンシーが素晴らしかったと思います。
思い過ごしかどうか、これもまた私の大好きな作品である
『ザ・ゲーム』のショーン・ペンと重なって見えました。

4月5日より18日までの上映です。
皆様のご来場をこころよりお待ちしております。
posted by シネパラ at 22:27| Comment(4) | TrackBack(0) | 支配人 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする