これから夏にかけて、シネマパラダイスでの上映作品が次々と決定していますが、
本日は31日より上映『ALLDAYS 二丁目の朝日』をご紹介いたします。
ここ数年でしょうか、いわゆる“お姉系”タレントが活躍していますが
同性愛者であることをカミングアウトをすることは想像以上の勇気が
必要なのだと思います。自分にとっては正常であることが、社会的に見れば異常だというギャップ。
自分が同性愛者であることに気づくまでは、そのギャップが重くのしかかり
言いようのない不安にかられるのではないでしょうか。現在の寛容になってきたと言われる
社会でおいてさえ、100%には程遠くまだまだ多くの方々が苦しんでいらっしゃるのだと
思います。この作品は、昭和33年に売春防止法が施行されるほんの少し前のお話です。
現在の新宿二丁目といえば、ご存じのとおり“お姉さま”のお店が集まる
日本・世界最大級の歓楽街です。しかし以前は、明治の貸座敷から
大正の新宿遊郭へと続いていた風俗街でした。しかし、新宿遊郭は昭和に入り
戦火による焼失。やがて時代は戦後を迎え、GHQによる公娼廃止司令により
公娼制度が廃止されていきました。その後も赤線地帯として存続していた新宿二丁目でしたが、
昭和33年の売春防止法により長く続いた遊郭としての歴史に幕を下ろしたのです。
異性に興味が持てない心優しい青年・真雄。同じ劇団の新人さと子から
熱い想いを打ち明けられるも拒んでしまう。ショックのあまり劇団から姿を消してしまうさと子。
真雄の頭に残る、戦災孤児として座長に拾われた戦時中、慰問先の満州で声をかけてきた
アイパッチの軍人。いつも優しく接してくれる八百屋の精さん。
それぞれが心に抱く、時代によって縛られた重石は解かれるのだろうか・・・。
これまでの作品が数多くの海外映画祭に正式招待され高評価を得ている映画界の奇才・
村上賢司監督が描く、戦後の新宿二丁目。ほんの少しだけ時代がずれたが故に社会から
腫れものとして扱われた人々が、己の生き方を貫き居場所を築きあげていく物語。
5月31日(土)より6月6日(金)までの上映です。
二丁目の朝日を体感してみてはいかがでしょうか。