2013年04月25日

「東京家族」

「東京家族」は山田洋次監督が敬愛してやまない小津安二郎の「東京物語」
をモチーフにして製作された81本目の作品である。
山田監督は常に映画の中に「家族」を描いてきた。

瀬戸内海の小島で暮らす老夫婦(橋爪功・吉行和子)が
東京で暮らす子供たちに会うために久しぶりに東京にやってくる。
歓待してくれ集まった子供たちだが、
それぞれの日常生活に追われていてかまってあげられない。
長男幸一(西村雅彦)は開業医で超多忙、
長女の滋子(中島朋子)も美容室店主としてお客様の対応に追われ、
夫(林家正蔵)も町内の祭りの準備の真っ最中で困惑気味。
次男の昌次(妻夫木聡)も舞台美術の仕事に拘束されていて自由がきかない。

二階の小部屋で、手持ち無沙汰にぽつーんと過ごす老夫婦の姿が憐れだ。

子供たちの考えで横浜の豪華ホテルでゆっくり過ごしてもらうことにしたが、
たった一日で長女の家に帰って来てしまう。
そこで慌てふためく二人の様子は哀しいが現実なのだ。

その後、思いも寄らない方向に展開していき心が痛む。
しかし昌次の彼女紀子(蒼井優)に、映画そのものも救われていく。
映画を観ている方もきっと救われているに違いない。
蒼井優が一番光っていた。

この映画は、シミジミとした何かが心の中を占めていきます。
自分の物語であって、あなたの物語でもある映画です。
最近涙腺がゆるみっぱなしです。
この映画もそうでした。




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posted by シネパラ at 23:01 | Comment(3) | TrackBack(0) | 館長 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月14日

「最強のふたり」

笑いと涙が同時に襲ってくる近年観たことない傑作映画でした。
フランス映画らしいの奥行きのあるジョークの連発に腹を抱えて笑いました。
そして気づくと涙が頬を濡らしているのです。
スラム出身の黒人青年ドリスと、
パリの邸宅に住む大富豪フィリップの実話に基づいた物語です。

事故で首から下が麻痺したフィリップの介護者選びで出会う。
まったく育ちも趣味も正反対のふたりだ。
それなのに交わす会話の面白いこと。
ドリスがただ感想を言うだけなのだか思わずフィリップも大笑い。
そして観客も大笑い。
ドリスは、障害のあるフィリップに同情もしないし、特別扱いもしない。
それは本当に小気味良く、フィリップもドリスの態度や言葉に相好を崩す。
いつの間にか介護する方とされる方の関係が友情に変わり、
そして無くてはならない間柄になる。

その後フィリップは、障害の元となったハングライダーもドリスと一緒に楽しむまでになる。
その後行なわれる数々の挑戦は観ている方も一緒に胸がキュンとする場面も。
「生きてるって素晴らしいことだ!」と感じさせる人間賛歌の映画である。

会話の妙と、クラシックとロックの音楽が意味深く引き立てる
たまらない映画です。
フィリップはフランソワ・クリュゼ、ドリスはオマール・シー。
まさに最高のふたりです。

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posted by シネパラ at 22:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | 館長 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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