2009年05月19日

「チョコラ!」をめぐる人々

17日、「チョコラ!」の小林茂監督と、
NGOモヨ・チルドレンセンター主宰松下照美さんの
舞台挨拶がありました。

IMG_2559.JPG

長岡出身で長岡在住の小林監督は、腎臓病で体調が悪い中来館。
松下照美さんは、
15年前からケニアでストリートチルドレンの支援活動をたった一人で行っています。

「チョコラ!」は、極貧のスラム街で生きるストリートチルドレンを追った作品です。
監督はこの映画から、
この国の問題を浮き彫りにするのではなく、
ただひたすらケニアの子供たちの群像を描きたかった
といっています。

舞台挨拶後、お二人もみなさんと一緒に鑑賞し、
サイン会では一人一人質問に丁寧に答えていました。
その後は体調が限界ということで、すぐ長岡に戻りました。
ケニアでは撮影中にも「コバさんの体が良くなりますように」と、
子供の祈りの場面で言っていました。
子供たちにすっかり信頼されていたんだと納得です。

「チョコラ!」で私を圧倒したのは、子供たちの目と笑顔です。
反抗して泣いていた子供が、
一転して笑顔に変わる場面は心が虜にされてしまいました。

打ち上げは、松之山に住む監督の写真家仲間たちの「地炉」という山荘にお誘いいただき、
松下さんとともに参加しました。
場所といい、集った人たちの素晴らしかったこと。
目が眩みそうでした。

IMG_2582.JPG

都会地から松之山に住み着いており、
農業と、かや職人をやっている達人達の集まりでした。
元職は、報道カメラマン・写真家・著作家・映像研究所職員、
そして松之山に嫁ぎ専業農家で本を出版した人、
趣味が蕎麦打ち職人の津南町の人、
十日町からは草木染作家夫妻など多士済々で、
話がメチャクチャ面白く尽きません。

松下照美さんの話は凄いです。
夫を交通事故で亡くし、その後脳梗塞に。
そして大手術で再起し、単身ケニアに渡って15年。
一人で始めたことが、少しずつ支援者が現れ現在に。
今学校建設のため募金活動を行っています。
自分のことに対して全く無欲の熱い活動家です。

気が付くと日付が変わりそう。
慌てて携帯を取り出すと「圏外」でした。

翌日松下さんたちとシネパラで再会。
毒舌写真家からいただいた松之山を撮った写真集は、
限りなく優しく、
昨夜浴びた暴言は、たちまち水に流しました。
埼玉から来たという若い女性は、
かやぶきに興味をもち数年前から通っているとの事。

私は、この素晴らしい達人達が、
この地に住んでいることをまったく知りませんでした。
もっと地域の方々と交流できたらと思いました。


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


もう一人、目が眩みそうな人に会いました。
新潟お笑い集団NAMARA代表の江口歩さん。

IMG_2585.JPG

「地産地笑シリーズ」のイベントのプロモーションに
立ち寄ってくださいました。
降りてゆく生き方のイベントで以前知り合いになりました。
江口さんとの話がまたまた盛り上がり楽しみました。
今度シネパラで、
NAMARAとジョイントで何かやりたいなと考えています。

ということで大変多忙でしたが充実した日々でした。


「チョコラ!」上映は金曜までです。
お見逃しなくお越し下さい。




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posted by シネパラ at 23:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | 館長 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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