2013年10月13日

「少年H」

この映画はグラフィックデザイナーでありイラストレーターで著名な、
妹尾河童(せのおかっぱ)の同名の自叙伝が原作である。

神戸に住む肇ことHは洋服店を営む父と愛情溢れる母、
そして妹の好子の4人で幸せに暮らしていた。
しかし、戦争の足音と共にその暮らしが崩れていく。
父は外国人から洋服の仕立ての注文を受けているという事と、
クリスチャンという事でスパイ容疑で捕まる。
ひどい拷問を受けて帰って来た父は心を無くしたように人柄が変わる。

中学校では勉強の代わりに厳しい軍事教練の毎日。
Hはどこに正義を見出せばいいのか分らなくなりだんだん不満が募っていく。
そして神戸での空襲で町や家、そしてミシン、すべて失ってしまう。
戦争が家族のささやかな幸せを奪っていくことに、
耐えられなくなり、やがて怒りに変わっていく・・・。

戦争に翻弄されながらも、信念や愛情を持っていき抜いた家族の物語である。
水谷豊と伊藤欄夫婦が実際の夫婦を初めて演じているのも、配役の妙であった。
そして何と言っても、
主人公Hを演じた吉岡竜輝くんの体当たりの演技に心を打たれた。

「いったい戦争とは何のために?」と問いかけてくる映画だった。
本当に「なぜ?」って問い続けたいと思っている。







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posted by シネパラ at 16:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | 館長 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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